ネタバレ教の信者は怖いよ

猿の惑星』という映画をはじめて観たのは、たぶん小学校の低学年だったと思います。うーん、金曜ロードショー的な?テレビで観たと思うんですが、有名なラストシーンがあるでしょう。ちょっと失念しましたが、それは当時のぼくはどうでもよくて、とにかく猿たちが怖くてしかたなかった記憶があります。

 

そもそも、あの映画に出てくる猿は、でかいのです。ゴリラとかだろ、アレ。そしてそのでかいやつらに人間がいじめられるわけですけど…いじめられるっていうか、普通に脳みそをいじられて廃人になるシーンとかあったと思いますが「猿…こえ〜…」と震えてたせいで自由の女神とか出てきても「???だからなんやねん。猿どもを殺せや」くらいの感想でした。

 

なんでこんな話をはじめたかというと、昔からそうなんですけど、ぼくはネタバレって気にしないんですね。気にする人、いっぱいいますけど、ぼくはなんだったらネタバレを読んでから小説や映画を観ることすらあるくらいです。

 

そもそもネタバレを気にする人って、別に作品自体に触れる必要はない気がします。

「ウサギとカメの話、カメが勝つよ」とだけ言ったところで何ひとつ教訓なんか得られませんし読んだことになりませんが、ネタバレを気にするというのは、カメが勝つことにしか興味がないということでありその過程や物語などどうでもいいんでしょう。ネタバレを気にする人は前戯とかしないと思います。いきなり挿入して即射精!最低!女性は性処理の道具じゃないんだぞ!

 

ミステリですら、ぼくは犯人がわかってても普通に読めます。さすがにそれは極端かもしれませんが、しかし実際そうなのです。

すこし話が逸れますが、ミステリを読んでてもぼくはトリックや犯人がわかった試しがありません。どんなミステリを読んだとて「まさかこいつが犯人だったとは…!」とびっくりしてます。で、そのあとにAmazonなんかでその本のレビューを読むと「トリックはありきたりで犯人も予想通りでした」みたいなことが書かれてたりします。俺のびっくりに水を差すな!

 

ただそれは、ぼくがミステリでも、いわゆるパズラーと呼ばれるようなミステリはいまいち興味がないせいかもしれません。世代的には新本格なんかも読んではいましたが、そこまでハマれませんでした。なんていうか…最初はいいんですけど、その周辺の小説ばかり読んでると「またこいつの小説か…どうせどんでん返しの意外な結末が待ってるんやろ!はい、びっくりびっくり!…えっ、ほんまにびっくりやわ…」とか思っちゃって…。そこそこハマっとるやんけ。

 

でもどちらかといえばメフィスト賞なんかから出てきた変なミステリのほうが好みでした。舞城王太郎なんて、純文学方向になんていかないで、ずっとミステリっぽいなにかを書いてたほうが良かったと思います。いまや、なんかよくわかんない漫画にかかわったりしてるし…。

 

ちなみに円谷プロが作った『猿の軍団』という作品も大人になってから見ましたが、それはまったく怖くなかったです。「猿と友達になりたいよ」くらい。感想。今日の記事はとっ散らかってますね、なんか。

 

 

おしまい