無人島にひとつ持っていくならクッション

高校生の時、夏休みだったんで普通に昼間寝てる生活してたんですけど、昼間って太陽が出てるじゃないですか。あのー、あれね、眩しくて丸いやつね、太陽。あとめっちゃ熱いらしい。で、それがぼくの健やかな睡眠を邪魔してくるんでアイマスクを買ったんですが、あれって耳にゴムをかけるでしょう。視覚を失うかわりに触覚がやる気だしちゃって、気になって眠れなかったんですよ。だからクッションを顔に乗せて寝てたんです。

 

説明いりますか?たぶんこのブログを読んでる方々はハーバード首席卒業とかでしょうからいらないかもしれませんが、一応しときます。顔に乗せるっていっても、顔の上半分だけですよ。鼻から上くらいにクッションを乗せて光をシャットアウトしてた。それでグーグー寝てた。「アイマスクよりクッションのほうが気になるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、それはあなたの考えが足りないからです。さてはお前、ハーバード首席卒業じゃないな!山谷河川敷青空学級除籍だな!足りない考えに答えを足してあげますが、気になるもなにも実際にぼくが寝れていたので、別にクッション乗せてても気になりませんでした。ほら、足しましたよ!

 

というか気になるどころか、むしろそのクッションシステムに慣れてしまい、夜に寝る時でもクッションを顔に乗せないと寝れなくなってしまいました。システム導入から20年近い歳月が経とうとしていますが、いまでもぼくはクッションを顔に乗せなきゃ寝れません。もちろんクッションは変遷を遂げていってますよ、いろいろ使ってきました。

 

しかし神経質な人が自分にしっくりくる枕を探し続けるように、良い感じで顔に乗ってくれるクッションってなかなかないんですね。オーダーメイドとかやってるような寝具専門店に行くと、枕の試眠?っていうんですかね?店員さんが「しみん」って言ってたんで、そういう字だと思いますが…もしかしてあの店のオリジナルワードなのかな?まぁとにかく、枕は試すことはできますけど「顔の上になにか乗ってないと寝れないんで、ぼくの顔の上に試尻してくれませんか?ぐへへ」とは言えないじゃないですか。店員さんの尻がフィット感抜群だったとしても「試膣最高!決めた!店員さんの尻をオーダーメイドで再現したクッション欲しいんですけど!でゅふふ」ってお願いしても作ってくれないでしょう、おそらく。

 

結局いまはドンキホーテで買った安い抱き枕を顔に載せています。フワフワ感がありすぎてもダメなんで、適度に安っぽいヘナヘナ感があるほうがよい。ちなみに、ぼくが顔にクッションを乗せるところを見た人は100%質問してきます。「なにしてんの?」みたいな。寝るんだよ!見りゃわかるだろ!お前の顔に漬物石でも乗せたろか!明日は何の話をするか決めてません。じゃ!

 

 

おしまい