お前ら大喜利が好きだな!俺はチョコレートが好き!

ぼくは苦手です。チョコレートのことじゃないよ。

昔、ダウンタウンの松ちゃんが「一人ごっつ」って番組やってたんですよ。基本的に出演者は松ちゃんひとりでコントとかやるんですけどね、そのなかで大喜利もしてたんですね。

 

あの頃の松ちゃんっていうのは、とんがってたってこともあったんですけど、とにかく「お笑いの天才」って感じだったんですよ。今となっては昔の話ですけど、センスも良かったんですね。そんな人が大喜利やってたわけです。

 

たぶんぼくが大喜利というものをしっかり見たのはこの番組ですね。たしかにその頃の松ちゃんはバリバリ感性が鋭かったんで大喜利の答えもおもしろかったんですよ。ぼくも番組で出されたお題の答えを考えてノートに書いたりしてましたよ。誰にも見せねえのに。

 

でも今はどうでしょうか。大喜利はいまやネット上で頻繁に行われています。…でも、おもしろいですか?大喜利って本来はセンスあふれる本当におもしろい選ばれし人間しかやっちゃいけないものだと思うんですよ。しかしいつのまにやら大喜利のハードルは限りなく低くなってしまいました。

 

いや、別にいいんですよ。やりたきゃ勝手にやりゃあいい。でもつまんない奴もやるじゃないですか。つまんない奴がつまんない答えを堂々と出しやがるじゃないですか。恥ずかしくないの?お前、本当にその答えがおもしろいと思ってんの?ほら、またかぼちゃスープこぼしてる!

 

おもしろい人なんて、そうそういないんですよ。自戒を込めて言いますが、ほとんどの人はつまらないわけです。…あっ、そうそう。今のネット上で行われている大喜利って、見ている人を楽しませるというより、自分の答えを見てほしいって欲望のほうが強い気がするんですけどどうですかね?違うのかなぁ?だってマジでつまんない奴でもやってるじゃないですか。お前の解答見るくらいなら畳の目でも数えてたほうがマシだわってくらいの。

 

大喜利といえば、なにか社会的なニュースが起こった時のコメントも大喜利化してると思いますね。そのニュースに対していかに的を射たコメントをするかっていうね。いや、何度も言いますが鋭いことを言う人はいるんですよ、ただそれは無数の屍の上に成り立ってるんですね。

 

高跳びで例えると、大喜利っていかに高く美しく飛ぶかって話なんですよ。それが今やなんですか?2センチくらいのハードルを躓きながら転んでるような答えが氾濫しているじゃないですか。そんな奴は生理の女子といっしょに休んでろ!永遠にな!

 

…なーんて言ってみたもののヒマでヒマでどうしようもない時や、やけに機嫌が良い時はぼくも考えますよ。言わないですけど。シャイなんで。はい。

 

 

おしまい